【PC】PC世界出荷、25年Q2は前年同期比6.5%増 上位5社出荷台数・シェア IDC調査
2025-07-11 11:04:27
調査会社IDCは2025年7月8日、25年第2四半期(4〜6月)のPC世界出荷(タブレット端末、X86サーバー含まず)が前年同期比6.5%増の6840万台だったことを明らかにした。(=文末に上位5社の出荷台数、シェア一覧)
IDCのリサーチバイスプレジデントJean Philippe Bouchard氏は、米国PC市場は横ばいだったとし、輸入関税の影響が感じられ始めたと指摘。25年初頭に在庫が積み上がったことで、25年第2四半期は、米国市場が冷え込むと予想していたが、今回の状況は、輸入関税の期限が迫っていることに対する懸念から、米国のPC需要が減速していることを示唆しているとの見方を示した。一方、米国以外の地域では、既存機器の老朽化による更新需要や、企業・消費者によるWindows 11への移行が着実に進んでいるのを受け、PCの需要が高まっていると評した。
IDCのWorldwide Mobility and Consumer Device Trackers担当グループバイスプレジデントのRyan Reith氏は、不確実な状況の中でPC市場が成長していることについて、供給側は、チャンスを逃さぬよう最善を尽くしている等、多くの要因があると指摘。ただ一方で25年上半期の好調な販売状況を踏まえると、在庫を抱えることには大きなリスクがあるとの考えを示した。